初稽古でTVデビュー

 新年あけましておめでとうございます。
今年は1月4日の初稽古の模様がUTYテレビ山梨の「スゴろく」の番組内で生中継されるという賑やかな幕開けとなりました。
 
 リポーターはUTYの前村里菜さん。当日、前村さんは寒い中、子供達と同じように素足になり防具をつけてリポートしてくださいました。
 前村さんにインタビューされた年中の保坂健生くんはスタジオからのリクエストで、リハーサルの時点ではやる予定のなかった切り返しを本番で披露しました。インタビューでは将来の夢を聞かれ「機動隊になりたいです。」と話していました。立派ですね。健生くん、まだ5歳ですよ!

 6年生の矢ケ﨑柑愛さんは剣道の楽しいところを聞かれ「仲間と一致団結し楽しく稽古できるところです。」と、凛々しい表情で答えていました。さすが6年生です。カッコよかったよ。

 中学3年の野村将聖くんと土橋颯也くんも堂々とインタビューに答え、あまりにしっかりしていたのでスタジオから「ホントに中学生?社会人のしゃべりだよね。」と司会のケンキさんがコメントするほど。その後に一本勝負の試合を披露し、野村くんが鮮やかな引き面を決めました(ふたりの間の打ち合わせとはちょっと違っていたらしいのですが笑)。

 番組中、中継が何度か入る形でしたが稽古の様子や、大勢参加してくれたOBや父兄もまんべんなく撮影してくださったので、みんな一度は画面に映ったんじゃないかなぁ、と思えるほどでした。さすがプロのカメラマンは違います。みんなまとめてTVデビュー!最後は全員集合してカメラに向かって笑顔で手を振り、無事に中継が終了しました。
 
 しかしこうして取材を受けてみると視聴者として番組を見ているだけでは気づかないことがたくさんありました。

 撮影の1週間ほど前には前村さんがお一人でお越しになり、稽古を見学しながら寿憲先生や会長さんと熱心に打ち合わせをしていました。そのあともさらに細かくLINEでのやりとりがあったそうです。当日もクルーの皆さんは早くから会場入りし、リハーサルを行い、番組が始まると進行を見ながら細かい指示や合図を出してくださり、撮影は滞りなく進んでいきました。
 
 そうか、TV番組ってこんな風にして成り立っているのかと感心してしまいました。なぜなら本番の放送時間よりもずっと長い時間をかけた入念な準備があるんだということがよく分かったからです。

 準備ってすごく大事だと思っています。事前に事の仕組みや流れを十分に理解しておくと様々な場面を想定することができるので、どの方向にでも向かうことができます。そのことで可能性が広がるし、準備万端であれば予想外の事が起きても柔軟に対応できる気がします。
 何かを成功させたいと思うなら準備を怠らない事。勉強も剣道も日常生活でもそう。いろんな場面で準備を怠ればそれなりの結果しか返ってこないよね、と撮影風景を見ながら自分を顧みていました。
 華やかな表舞台だけではなく、その裏側に目を向けることもいい勉強になります。スゴろくの撮影のおかげで、今年はいいスタートが切れたような気分です。

 さて今年は卯年です。山城の子供達がうさぎのようにしなやかに、そして高く高く飛躍できる年になりますように。